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駐在員レポート
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しずおか異国通信(静岡新聞)
高層住宅は頭上注意

【2000年8月20日】
                                            岩城徹雄駐在員
 シンガポール国民のほとんどは、国が建設した集合住宅(HDB)の住居を購入して住んでいます。以前から、ごみや紙くずなどを窓から放って捨てることはよくあったようですが、特に最近、HDBの高層階から固い物が落ちてくるという物騒なことが続いています。
 春先には、落ちてきた植木鉢が頭にあたって少女が亡くなるという痛ましい事件が起き、その後も、酒の瓶があたってやはり少女が額をけがするなど、高層住宅からの落下物による被害は後を絶ちません。
 紙などを何気なく捨ててしまう以外に、家庭内でのけんかや酒の酔い、また、階下での騒音に腹を立てたり、日頃のフラストレーションがたまっていたりと、窓から物を投げる理由はたくさんあるようです。道徳のPRや指導だけでは事態は収まらないため、頭を痛めた政府では、ベランダや窓から物を投げ捨てた世帯のHDB住居を強制的に買い上げるという厳しい措置をとることにしました。
 国民の一部には、責任のない家族まで家を失うのは行き過ぎではないかとの同情の声も聞かれますが、罰金で有名なこの国ですから、厳しい措置もうなずけます。

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